サンウッド建具用語集
このホームページで使用されている建具の用語を集めたページです。 一般的な用語と多少違う部分があるかもしれません。 もし、お気づきの点があれば、メール(mail: postmaster@sun-wood.com )でお知らせ頂けると大変ありがたいです。
目次
開き戸
前後に開閉する、蝶番とノブ(またはハンドル)のついた普通のドアの事です。 片開き戸、シングルドアと呼ばれる事も多く、当社ではシングルドアと表記しています。引戸と比べ気密性が優れている事と、枠の設置が容易な事が長所です。最近は、通気性を良くするために、ドアと床の間にクリアランス(隙間)を10ミリ程度設けるのが普通です。無垢ドアの場合、サイズ(特に幅)の膨張・収縮には引戸より影響を受けやすく、その分精度が必要です。
シングルドア
開き戸(片開き戸)の事をシングルドアと呼んでいます。 英語ではスイングドア(Swing Door)が一般的です。
扉、戸、ドアと建具
「扉」は開き戸、「戸」は引戸を指すこともありますが、全く同じ意味に使われることが多いようです。「戸」の方が意味が広く、開き戸、引戸とは言いますが、開き扉、引き扉とは言いませんし、またガラス戸、格子戸などもガラス扉、格子扉と言う事はあまりありません。「建具」は更に意味が広く、障子(しょうじ)とか襖(ふすま)も含んだ全ての扉、戸の事を表す事が多いのですが、狭義では、障子、襖などの和風の戸のことです。一方ドアは、一般的に開き戸を指しますが、引戸をスライドドアと言うように、戸とほとんど同じ意味に使われることもあります。
引き戸
溝やレールに案内され、左右にスライドして開閉する扉の事。最近引戸の金具類はかなり発達し、V溝をほったレール(Vレールと言います)の上を尖った車輪が走る、かなりスムーズな動きのものが多くなっています。また、下にはレール類を使用せず上部レールに吊る、上吊り引戸も増えています。上吊り式には、アウトセットと称す、縦枠(柱、方立てなど)を使わずに上部レールだけで開け閉めするタイプもあります。開き戸と違い前後のスペースを取らない事が長所ですが、開き戸と比べ気密性は劣り、枠部分のコストが高くなります。上吊りレールも結構高価です。
片引戸
片引戸とは、一枚の扉で、開口部から壁面に沿ってスライドさせて開け閉めする引戸の事を言います。 壁面に沿って動くため、開き戸と違い、開けた時もスペースを取りません。 最近は片引戸の採用が増えているようです。
引違戸(ひきちがいど)
引違戸とは、日本従来の障子(しょうじ)、襖(ふすま)のように、2枚以上の引戸が、2本以上の敷居(しきい)またはレールにのって、左右に開閉される建具のことです。敷居、レールを使わず、上吊りレールだけの上吊り式引違戸もあります。
折戸
クローゼットの扉とか、ユニットバスの扉によく用いられています。2枚の扉を蝶番でつなぎ、手前に引いたり、押したりして開け閉めします。扉のスペースは少なくて済みますが、開口部分が完全には空きませんので、一組だけの折戸の場合、幅の大きな物の出し入れには苦労するかもしれません。二組以上を組み合わせると、一面に同じ大きさの扉が並び、格好よく納まります。
鏡板(かがみいた)
鏡板とは、腰壁(こしかべ)、天井、扉などの枠、框組(かまちぐみ)など特定の区画内に張った一枚板の総称のことを言います。組み上げた枠の中にはめ込む、大きくて平らな板のことです。当社で言うドアのパネルは、この鏡板のことで、例えば2パネルタイプドアとは鏡板を上下に2枚使用しているドアのことを意味しています。
パネル
建具用語では、扉の框(カマチ)にはさまれた、鏡板のことを一般にパネルと言っているようです。当社の商品説明にある「パネル」も、この鏡板の事です。
表示錠
中から鍵をかけると、錠の所に赤いマークなどが現れ、中に人がいる事を知らせてくれます。 主にトイレなどに使用されています。
明り窓
トイレなどのドアに取り付ける、小さな窓です。 中に人がいるかどうかの確認のために設けます。 当社の標準では、小さな丸い小窓(スコープ)が縦ガマチの上の方に取り付けられます。
スコープ
明り窓の一つで、当社が標準で採用しているのはこのタイプです。 30ミリほどの丸い望遠鏡(スコープ)状のものを縦ガマチに穴を開けてはめ込んでいます。
丁番(ちょうばん)
いわゆるヒンジ、蝶番(ちょうつがい)のことです。一般的にはあまり使われていないようですが、建築関係の中では、普通、丁番と言っています。
蝶番
ヒンジのことです。蝶々の羽のように開いたり閉じたりするので蝶番(ちょうつがい)と言います。番(つがい)は二つのものをつなげるもの、例えば「間接」、オスとメスの「ツガイ」など。
框(かまち)
窓や扉、障子などの枠(開口部の枠ではなくて扉そのものの枠)のことを框と呼びます。 枠で四角く組んだものは「框組(かまちぐみ)」です。 一般的には、床の間など、高くなった床端に取りつける水平材を框(かまち)と言い、 例えば、玄関の床と上がり口の境につけるのはあがり框です。
カタガラス
当社ガラスドアの標準は型板ガラスです。 型板ガラスとは片面に型模様をつけたガラスで、光は通したいが、視界は遮りたいという場合に使用され、カタガラスとも言います。 スリガラスとほぼ同様の機能ですが、スリガラスは水にぬれると透明になってしまうのに対し、カタガラスはぬれてもスリガラス程は透明になりません。
戸首(とくび)
引戸などの建具の上部で、鴨居の溝にかかる部分のこと。 建具上部を欠き込んであり、 突き出た部分を鴨居の溝に入れて、滑らせて使います。 普通は、片側だけをかき取ったエル(L)字になっています。
角加工(つのかこう)
戸首を加工することを、角加工とも言います。 突き出ているので「角」(つの)加工と言いますが、 あまり一般的に使われている言葉では無いようです。
戸襖
片面が洋風、片面が和風の襖になっている和洋折衷の建具を戸襖(とふすま)と言います。当社の戸襖は、片面は当社建具標準の2枚パネルデザインで、反対側はフラットな合板を取り付けた襖(クロス、襖紙貼りはなし)になっています。