自然健康塗装無垢の店サンウッド

サンウッド旧ニュース7

● 住宅政策、量から質へ

国交省 (2003.6.24 朝日) ヘッドライン

社会資本整備審が建議案

国土交通相の諮問機関である社会資本整備審議会の住宅宅地分科会(分科会長・八田 達夫東大教授)は24日、これまでの「量」重視の住宅政策を「質」重視の政策に転換 するよう求める建議案をまとめた。建議案は一般から意見を募った後、9月に正式決定 する。国交省は建議を受け「量」重視の政策の基本になっていた住宅建設計画法の改正 に着手する。
建議案は、4436万世帯に対して5025万戸の住宅がすでにあることから「住宅 不足は解消した」として、新しい住宅政策の理念として(1)新規供給重視から市場・ ストック重視へ(2)消費者政策の確立(3)少子高齢化や環境問題にこたえる居住環 境の形成などをあげた。
具体的には、中古住宅の流通やリフォーム市場の活性化を進め、質の良い住宅市場を 形成し、住み替えがスムーズに行えることを主眼にしている。また、消費者対策として 、社会問題になっている欠陥住宅やシックハウス問題を根絶するよう求めた。さらに、 都心居住を進める中で、週末は郊外の広々としたニュータウンですごし、平日は都心で 住むような居住形態が可能になるような政策も求めている。

● 蛍光灯でシックハウス軽減

大阪市立大 (2003.6.23 共同) ヘッドライン

 光触媒利用
7月初めに発売 蛍光灯の表面に光触媒を塗り、シックハウス症候群の原因となる ホルムアルデヒドやトルエンなどの有害物質を効率的に分解、軽減 することに大阪市立大のグループが成功し、23日発表した。共同 研究した大研化学工業(大阪市)などから7月初めに発売される。
小松晃雄同大客員教授(量子構造物理学)によると、表面に塗っ た酸化チタン光触媒が蛍光灯の紫外線と青色の可視光に反応、空気 中の化学物質を二酸化炭素と水に分解する。普通の蛍光灯と明るさ はほとんど変わらないという。
小松客員教授らは有害物質の濃度が比較的高い同大の新築校舎で、 光触媒を塗布した蛍光灯と通常の蛍光灯をつけっぱなしにして検証。 4週間閉め切った教室で空気中のアルデヒド類とトルエン類の濃度 を比較すると、光触媒蛍光灯の方が、アルデヒド類が24%、トル エン類も29%減った。
小松客員教授は「従来の光触媒蛍光灯は紫外線にだけ反応したが、 青色可視光の利用で効率化できた」と話している。
通常の蛍光灯より1、2割高価になるという。
問い合わせは同社、 電話06(6961)6533まで。

● 品質保証機構をJIS認定違反で処分

経産省 (2003.6.20 共同) ヘッドライン

ホルムアルデヒドの含有確認をせず

経済産業省は20日、同省の指定認定機関の財団法人「日本品質 保証機構」(東京)が、シックハウスの原因となる有害物質ホルム アルデヒドの含有確認をせずに住宅用接着剤のJIS認定をしたと して、工業標準化法違反で新規業務停止の行政処分をした。業務停 止は20日から9月17日までの90日間。
JISマーク認定を国が指定した民間機関が行えるようになった 1997年以来、同法による行政処分は初めて。経産省は「国民か ら信頼を得ているJISマーク認定を担う機関として、信頼を裏切 った責任は重いと判断した」としている。
同省によると、保証機構は4月下旬、国内の接着剤メーカーから 申請された住宅の床用接着剤のJIS認定をめぐり、ホルムアルデ ヒドを発生させる物質が含まれているかどうかなどを調べずに認定 した。
JIS規格は3月、シックハウス症候群対策として、ホルムアル デヒド含有物質が入っていないかどうかを調べてから認定するよう 改正された。
シックハウス症候群は化学物質を含んだ建材、内装材などの使用 によって室内空気が汚染され、住宅の居住者やビルの利用者らに頭 痛やせき、吐き気、のどの痛みなどさまざまな体調不良を引き起こ す。
日本品質保証機構は1957年設立。経産省や同省特許庁などの OBの天下り先となっている。

● ホルムアルデヒド濃度3分間で検出

北陸先端科学技術大 (2003.6.17 共同) ヘッドライン

縦20センチ、横10センチで片手で持ち運べる

シックハウス症候群の原因物質とされるホルムアルデヒドを素早 く測れる携帯型センサーが、今月下旬、東京のメーカーから販売さ れる。「3分でより厳密な測定ができる」というのがうたい文句だ。
石川県にある北陸先端科学技術大学院大学の民谷栄一教授(48 )と大学院生の川村幸嗣さん(27)が共同で開発した。
大きさは縦20センチ、横10センチで片手で持ち運べる。フィル ターをセンサーの中に入れ、ポンプから吸い込んだ空気を通して、 試薬との反応を読み取る。川村さんが発明したガラスの繊維ででき たフィルターに試薬を載せる独自の方法を利用した。世界保健機関 (WHO)の室内環境基準値である0・08PPm以下のガス濃度 でも三分で測定が可能という。
シックハウス症候群は、新建材などに含まれる化学物質によって 引き起こされ、目やのどの痛みなどさまざまな体調不良が起きる。 7月から建築基準法の改正でホルムアルデヒドに対する規制が厳し くなるため、濃度を手軽に測れる機器が必要になっていた。
川村さんは「安心して暮らせる住まいをつくる助けになれば」と 話している。

● ピーナツ殻、ホルムアルデヒドを吸収

食品衛生研究所 (2003.6.15 読売) ヘッドライン

ホルムアルデヒドの80―90%が消えた

シックハウス症候群の主な原因であるホルムアルデヒドを吸収するのに、ピーナツ の殻が役立つことが、青柳象平・千葉大教授と国立医薬品食品衛生研究所の研究でわ かった。
ピーナツ殻の細かい穴が空気汚染物質を吸収、約4時間で空気中のホルムアルデヒ ドの80―90%が消えた。青柳教授は「殻を捨てず、薄い紙に包んでタンス内に置 くだけで、さまざまな汚染物質を吸収できる可能性がある」としている。
シックハウス症候群は、壁紙用接着剤や塗料に使われるホルムアルデヒドなどの化 学物質が原因といわれ、頭痛や吐き気といった症状が出る。
青柳教授らは、10リットルの入れ物にホルムアルデヒドと、さまざまな大きさに 砕いた殻を入れて約4時間後の濃度変化を測定した。その結果、単に手で砕いたピー ナツ殻でも約80%のホルムアルデヒドが吸収された。細かくするほど効率が良く、 ミキサーで砕いたものは約90%まで取り除けた。

● 化学物質過敏症で初の労災認定

愛媛県 (2003.6.11 毎日) ヘッドライン

塗料に含まれていた微量のトルエン、キシレン

極微量の化学物質で体調が崩れる化学物質過敏症(CS)と労災病院や国立療養所病 院で診断された愛媛県内の20代の男性会社員が、労災認定を受けていたことが、11 日分かった。CSと診断された人の労災認定は厚生労働省に報告がなく、初の労災認定 事例とみられる。日常生活が困難となるCSは「シックハウス症候群」の重症例とも指 摘され、今回の認定で、化学物質による深刻な健康被害の全体に光が当たるきっかけに なりそうだ。
男性会社員は昨年5月以降、職場で塗料に含まれる化学物質を吸ったことが原因で高 熱と頭痛、気管支ぜんそくが出て、愛媛県内の労災病院に緊急入院。この後、紹介され た岡山県の国立療養所南岡山病院で、化学物質が遮断された「クリーンルーム」で厳密 に検査をしたところ、塗料に含まれていた微量のトルエン、キシレンで体調の変化が現 れた。このため両病院は、非常に微量で多種類の化学物質に反応するなどの米国のCS 診断基準に当てはまるとしてCSと診断した。
労基署はCSではなく、トルエンとキシレンによる健康被害で今年4月に労災認定し た。厚労省は「CSは法令上規定された疾病ではないが、明らかに業務上の原因で発症 したと認められる部分があるならば、労災認定されることになる」と説明している。
国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)によると、CSの可能性の高い成人は国 内で約70万人いると推定されている。「シックハウス症候群」になったと訴えた大阪 府堺市のアルバイト保育士4人は昨年5月に労災認定された。
この会社員は、自宅近くで新築や改装工事があってペンキのにおいなどが漂うため、 現在、避難生活を送っている。「一番つらいのは周囲の理解を得にくいこと。労災認定 されてひと安心だが、同じ病気になった人も救済されるような行政であってほしい」と 話している。
NPO法人「東京労働安全衛生センター」の飯田勝泰事務局長は「 仕事上、化学物質を吸ったことをきっかけにCSになったのならば、CSの病名で認 定されるべきだ。その方が認定手続きも容易になり、多くの患者が救済される。」と言う。

● エコマーク、におい強度表示へ

日本環境協会 (2003.6.11 NHK) ヘッドライン

認定基準、表示方法見直し

塗料や建材に含まれる化学物質が引き起こすとされる、いわゆるシックハウスが問題 になっていることから、環境にやさしい商品を示すエコマークを認定している団体は、 塗料の認定基準を厳しくするとともに、揮発性の化学物質の割合や臭いの強弱を新たに 表示することになった。
エコマークは、日本環境協会が環境への影響が少ない商品の普及を目的に14年前に 始めた制度で、現在5千あまりの商品が認定されている。
このうち家庭用の塗料はシンナーやトルエンを使っていない商品などにエコマークが 表示されるが、シックハウス問題への関心が高まるにつれて化学物質や臭いについて の苦情が増えている。
このため日本環境協会はエコマークの認定基準を厳しくし、シックハウスの原因物質 とされるホルムアルデヒドを含む商品や、他の化学物質でも基準を上回る量が入った商 品は、エコマークを認めないことにした。
更に表示方法も見直し、揮発性の化学物質が含まれている割合の他、臭いの強弱を「 弱い」から「強い」までの五段階で示すことにしている。
日本環境協会では、こうした表示方式をシックハウスの原因とされる接着剤や壁紙な どにも広げていきたいとしている。

● 江東区、教育長ら12人を処分

東京都 (2003.6.6 NHK) ヘッドライン

改築校舎のシックハウス問題で

東京・江東区の小学校でシックハウスの原因となる化学物質のトルエンの濃度が国の 基準を超えていたにも関わらず改築した校舎を使用していた問題で、江東区は安全確認 が十分ではなかったとして教育長ら関係者12人を減給などの処分にした。
この問題は、東京・江東区の元加賀小学校で、この春、改修が終わった校舎から最高 で国の基準の7.5倍という高い濃度のトルエンが検出されていたにも関わらず、校舎 を使い続けたもの。
150人余りの児童が鼻やのど、目の痛みなどを訴え、このうち3人は転校を余儀な くされた。
この問題について江東区は、関係者の安全確認が十分ではなく、およそ4週間にわた って児童や教職員を国の基準を越えた環境に置いた責任は重大だとして、教育長を減給 10分の1、1カ月にした他、学校教育部長ら関係者11人を訓告や注意の処分にした。
処分について一部の保護者は「改築したどの部分からトルエンが出ているのか、また 誰の判断で校舎を使用したのかなどはっきりしていない。被害の重大さに比べて処分内 容は甘いと言わざるををえない」と話している。

● 都立高校からも高濃度トルエン

東京都 (2003.5.16 NHK) ヘッドライン

国の基準の1.2倍から5倍

東京・世田谷区の都立高校で改修工事が行われた校舎の一部からシックハウスの原因 物質とされるトルエンが基準を上回る濃度で検出され、東京都教育委員会は、この校舎 を当面使わないよう指導するとともに、壁や床などからトルエンを取り除く作業を行う ことになった。
基準を上回る濃度のトルエンは、東京・世田谷区にある都立世田谷泉 高校(セタガヤイズミ)の複数の校舎のうち、美術や音楽などの授業を行う二つの「実 習棟」で検出された。
実習棟はこの春まで改修工事が行われ、4月から使用されているが、きのう(15 日)空気中のトルエンの濃度を測定したところ、20の教室のうち8つの教室で、国の 基準の1.2倍から5倍に達していることがわかった。
トルエンは塗料や接着剤に含まれ、目やノドの痛み、呼吸困難などを引き起こすシッ クハウスの原因物質とされてる。
これまでに3人の生徒が、目がチカチカするといった症状を訴えたという。
東京都教育委員会では二つの実習棟を当面使用しないよう、学校側を指導するととも に、基準を上回った教室の壁や床からトルエンを取り除く作業を行うことになった。
また、世田谷泉高校ではきょう保護者会を開き、測定結果を説明した。
高校ではすべての生徒を対象に健康状態についてアンケート調査を実施するほか、希 望する生徒には健康診断を行うことにしている。
大澤充二(オオサワジュウジ)校長は「生徒や保護者に心配をかけて申し訳ない。生 徒の健康に影響が出ていなよう対策を徹底していきたい」と話している。
東京都内では、江東区や調布市の小学校でも校舎の新築や改修に伴ってトルエンが高 い濃度で検出され、児童がノドの痛みなどを訴える問題が起きてる。

● フィランソロピー大賞創設

フィランソロピー協会 (2003.5.12 共同) ヘッドライン

企業の社会貢献対象

企業や個人の社会貢献活動を支援する社団法人、日本フィランソ ロピー協会(林雄二郎会長)は12日、「企業フィランソロピー大 賞」を創設、第1回大賞の候補企業を募集すると発表した。
これまで企業の社会貢献は、福祉施設への寄付など利益還元のイ メージが強かったが、同大賞は本業を通じた社会活動が対象。シッ クハウスの原因となる化学物質を使わずに家づくりを目指す建築会 社や、障害者雇用に重点を置いた商店など、企業活動そのものが社 会性と関連していることを条件としている。
対象は1998年4月以降の企業活動で、商店街なども応募でき る。7月末締め切り。選考結果発表は11月中旬。選考委員は作家 の石川好氏ほか。同協会所定の用紙か、ホームページから応募する。 同大賞事務局の電話は03(5252)7580。ホームページは http://www.philanthropy.or.jp