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サンウッド シックハウスニュース


新築の参議院会館で「シックハウス症候群」

参議院予算委員会 (2010/8/5 ロイター?) 「高級ホテルなみ議員会館」

民主党の桜井充参議院議員(54)が新しい議員会館に充満する化学物質のせいで体の具合が悪くなる「シックハウス症候群」を発症したとし、2010年8月4日の参議院予算委員会で「国の化学物質の対策は十分だったか」と問題提起した。
参院の新しい議員会館は7月1日に完成。議員事務所は従来の2.5倍の広さ、内装は高級ホ テル並みの豪華さで、総事業費は衆参議員会館合計で約1700億円もの血税が使われたと批 判が出た。その議員会館で体調を崩す議員が続出するとしたら国家の一大事だ。

【コメント】 前原大臣は化学物質含有濃度は厚労省の指針値以下であった、と言っていました。考えられることは、いくつかありますね。 1. たまたま桜井議員の部屋だけ、濃度が高かった。たとえば内装工事のときに、合板が足りなくなって近所のホームセンターで補充。それが安物でホルムアルデヒドをがんがん放出している、とか。 2. 指定化学物質以外の化学物質が原因になっている。 3. 指針値が甘い。 いずれにしろしっかり調査して原因を特定して欲しいところです。

シックハウス被害、損害賠償認める

東京地裁 (2009/10/1 朝日新聞) 「ちょっと驚き」

分譲マンションに居住していた神奈川県平塚市の女性(48)が、シックハウス症候群で健康被害を受け転居せざるを得なくなったとして、販売会社=民事再生手続き中=に約8790万円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁(酒井良介裁判官)は1日、同社の過失を認め、女性が約3662万円の債権を持つと確定する判決を言い渡した。
判決によると、女性は00年7月~02年12月、横浜市のマンション分譲中堅・ダイア建設が販売した同市内のマンションに居住していた。入居直後から頭痛や味覚異常などが出て、02年6月に化学物質過敏症、転居後の05年5月にシックハウス症候群の疑いがあると診断された。
酒井裁判官は、同社が国の指針値に適合する建材を使用せず、シックハウス症候群の原因物質とされるホルムアルデヒドを放散する恐れがある建材を使ったことや、そのリスクを女性に説明しなかったと指摘。「マンション完成後も室内濃度を測定するなどの適切な措置をとらなかった」として同社の過失を認め、治療費やマンション購入代金の一部、転居費用などの支払い義務があると判断した。
原告女性の代理人弁護士によると、シックハウスをめぐる訴訟で損害賠償が認められるのは珍しいという。女性は「この訴訟には同じ患者の思いが込められている。勝訴判決が出ても、患者の苦しみは続いている」と訴えた。
ダイア建設は「判決文の内容が確認できておらず、コメントは控えたい」と話した。

【担当者コメント】 ちょっと驚きです。国交省のホルムアルデヒド規正は、「2003年7月以降に着工された建物」が対象とはっきり書いてあります。もちろんこのホームページにも記載のあるとおり、厚労省は以前からホルムアルデヒドなど 13品目の化学物質の指針値を示しています。しかし2002年12月以前の居住でこういう判決が出たのは、画期的ではないでしょうか?これはかなりの注目裁判だけど、今後もニュースになるのかな。もし情報があったら教えて下さいね。

植物でシックハウス浄化

近大、京大 (2008.11.11 朝日) 「細菌遺伝子で」

シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドを吸収する植物を、 泉井近大教授と阪井京大教授らが開発した。 ホルムアルデヒドを栄養源にする細菌の遺伝子を組み込むことで、 植物に新たな性質を持たせる事に成功した。
坂井教授らは、メタノールをホルムアルデヒドに変えて、 栄養源として体内に取り込むメチロトローフと呼ばれる細菌に注目。 この細菌が持つ2種類の遺伝子を、実験植物のシロイヌナズナとタバコに組み込んだところ、 二酸化炭素の代りにホルムアルデヒドを使って光合成する植物ができた。
このシロイヌナズナと野生種を4週間、 高濃度のホルムアルデヒドが入った容器の中で栽培すると、 遺伝子を組み換えたシロイヌナズナだけが枯れずに生き残った。 容器内のホルムアルデヒドの濃度も野生種の容器と比べて、 10分の1程度に減っていた。
今後、観葉植物に応用し、商品化も目指したいとの事。

木製ベッド、ホルムアルデヒドが発生

国民生活センター (2008.11.09 読売) 「合板の接着剤などに使われているホルムアルデヒドが原因」

組み立て式の木製ベッドから、頭痛や目まいなどのシックハウス症候群の原因とされる化学物質ホルムアルデヒドが発生し、中には厚生労働省の指針値を上回る商品もあることが、国民生活センターのテストで明らかになった。センターでは「購入時には、ホルムアルデヒドを低減した商品を選ぶなどの対応を」と消費者に呼び掛けている。
全国の消費生活センターには2003年4月から今年8月までに、ベッドから出るにおいなどに関する相談が214件寄せられている。「頭が痛い」「息苦しい」といった症状を訴える内容は113件にのぼり、このうち治療に1か月以上かかった事例が11件あった。
においや症状は、合板の接着剤などに使われているホルムアルデヒドが原因とみられるため、国民生活センターは木製ベッドのテストを行った。通信販売などで売られている5万円以下の組み立て式ベッド7点について、試験室に新品を設置し、1日後の室内のホルムアルデヒドの気中濃度を調べた。
その結果、すべての商品についてホルムアルデヒドの発生が認められ、うち3点が厚生労働省の室内濃度指針値(1立方メートル中100マイクロ・グラム)を上回った。最も高いものは指針値の7倍以上にも達していた。一方で、「低ホルムアルデヒド」をうたっている商品2点はいずれも、指針値の約半分の濃度に収まった。
テスト結果をふまえ、国民生活センターは、業界団体に対して改善を要望した。化学物質に関する注意表示は、カタログなどにないことが多く、「購入前に、店員や業者に直接確認を」と勧めている。