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サンウッド シックハウスニュース


空気の安全

積水ハウス (2011/8/15 日刊工業新聞) 「国の基準の半分以下に」

次世代の安全・安心商品として注目されているのが、積水ハウスが7月に発売した空気環境配慮仕様「エアキス」。アレルギーやシックハウス症候群の要因とも言われるホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなど五つの化学物質の居住時室内濃度を国の基準の半分以下に抑えた。化学物質を出さないオリジナル建材や化学物質を吸着する建材、換気システムなどで室内濃度を低減。入居前には第三者機関で濃度測定し、濃度基準を満たさない場合は内装を作り替える。この仕様を主力商品に標準化し、「空気の安全」という新たな領域を切り開いていく。

← 日刊工業新聞(http://www.nikkan.co.jp/adv/gyoukai/2011/110721a_01.html)

※ 基準を満たさない場合は内装を作り替える、というのはすごい自信です。 少しずつ大手の対応が良くなって行く。 しかしまだ13品目中の5品目で、基準値の半分だけ。 いずれは「全ての品目で限りなくゼロ」と行きたいもの。
※ タイトルだけ見ると、放射能のことかなと思ってしまう。 14品目目に放射能が追加されたりして・・・・

新築の参議院会館で「シックハウス症候群」

参議院予算委員会 (2010/8/5 ロイター?) 「高級ホテルなみ議員会館」

民主党の桜井充参議院議員(54)が新しい議員会館に充満する化学物質のせいで体の具合が悪くなる「シックハウス症候群」を発症したとし、2010年8月4日の参議院予算委員会で「国の化学物質の対策は十分だったか」と問題提起した。
参院の新しい議員会館は7月1日に完成。議員事務所は従来の2.5倍の広さ、内装は高級ホ テル並みの豪華さで、総事業費は衆参議員会館合計で約1700億円もの血税が使われたと批 判が出た。その議員会館で体調を崩す議員が続出するとしたら国家の一大事だ。

【コメント】 前原大臣は化学物質含有濃度は厚労省の指針値以下であった、と言っていました。考えられることは、いくつかありますね。 1. たまたま桜井議員の部屋だけ、濃度が高かった。たとえば内装工事のときに、合板が足りなくなって近所のホームセンターで補充。それが安物でホルムアルデヒドをがんがん放出している、とか。 2. 指定化学物質以外の化学物質が原因になっている。 3. 指針値が甘い。 いずれにしろしっかり調査して原因を特定して欲しいところです。

シックハウス被害、損害賠償認める

東京地裁 (2009/10/1 朝日新聞) 「ちょっと驚き」

分譲マンションに居住していた神奈川県平塚市の女性(48)が、シックハウス症候群で健康被害を受け転居せざるを得なくなったとして、販売会社=民事再生手続き中=に約8790万円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁(酒井良介裁判官)は1日、同社の過失を認め、女性が約3662万円の債権を持つと確定する判決を言い渡した。
判決によると、女性は00年7月~02年12月、横浜市のマンション分譲中堅・ダイア建設が販売した同市内のマンションに居住していた。入居直後から頭痛や味覚異常などが出て、02年6月に化学物質過敏症、転居後の05年5月にシックハウス症候群の疑いがあると診断された。
酒井裁判官は、同社が国の指針値に適合する建材を使用せず、シックハウス症候群の原因物質とされるホルムアルデヒドを放散する恐れがある建材を使ったことや、そのリスクを女性に説明しなかったと指摘。「マンション完成後も室内濃度を測定するなどの適切な措置をとらなかった」として同社の過失を認め、治療費やマンション購入代金の一部、転居費用などの支払い義務があると判断した。
原告女性の代理人弁護士によると、シックハウスをめぐる訴訟で損害賠償が認められるのは珍しいという。女性は「この訴訟には同じ患者の思いが込められている。勝訴判決が出ても、患者の苦しみは続いている」と訴えた。
ダイア建設は「判決文の内容が確認できておらず、コメントは控えたい」と話した。

【担当者コメント】 ちょっと驚きです。国交省のホルムアルデヒド規正は、「2003年7月以降に着工された建物」が対象とはっきり書いてあります。もちろんこのホームページにも記載のあるとおり、厚労省は以前からホルムアルデヒドなど 13品目の化学物質の指針値を示しています。しかし2002年12月以前の居住でこういう判決が出たのは、画期的ではないでしょうか?これはかなりの注目裁判だけど、今後もニュースになるのかな。もし情報があったら教えて下さいね。

植物でシックハウス浄化

近大、京大 (2008.11.11 朝日) 「細菌遺伝子で」

シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドを吸収する植物を、 泉井近大教授と阪井京大教授らが開発した。 ホルムアルデヒドを栄養源にする細菌の遺伝子を組み込むことで、 植物に新たな性質を持たせる事に成功した。
坂井教授らは、メタノールをホルムアルデヒドに変えて、 栄養源として体内に取り込むメチロトローフと呼ばれる細菌に注目。 この細菌が持つ2種類の遺伝子を、実験植物のシロイヌナズナとタバコに組み込んだところ、 二酸化炭素の代りにホルムアルデヒドを使って光合成する植物ができた。
このシロイヌナズナと野生種を4週間、 高濃度のホルムアルデヒドが入った容器の中で栽培すると、 遺伝子を組み換えたシロイヌナズナだけが枯れずに生き残った。 容器内のホルムアルデヒドの濃度も野生種の容器と比べて、 10分の1程度に減っていた。
今後、観葉植物に応用し、商品化も目指したいとの事。