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サンウッド シックハウスニュース


阪大新研究棟でシックハウス

(2008.4.22 読売) 「厚生労働省の指針を下回っていたが、症状は改善せず」

大阪大は、豊中キャンパス(大阪府豊中市)に今年1月に完成した「文系総合研究棟」で、事務職員や学生らが頭痛などの体調不良を訴えたことから、研究棟への立ち入りを禁止した。壁材などの化学物質によるシックハウス症候群とみられ、専門の検査機関に依頼して原因を調べる。
研究棟は地上7階、延べ約6600平方メートル。高等司法・法学両研究科の講義室のほか、保健センター事務室などがある。総事業費は12億2000万円で、3月初めから利用が始まった。
3月中旬から4月にかけ事務職員ら2人が「肌に痛みを感じる」などの症状を訴え、安全衛生管理部が、揮発性有機化合物などの濃度を調査。数値は厚生労働省の指針を下回っていたが、症状は改善せず、シックハウス症候群と診断された。
学生と教員からも「頭が痛い」「鼻水が出る」などの訴えがあり、大学本部は21日、原因判明まで、立ち入り禁止を決めた。有機化合物特有の異臭がするといい、指針で定めた項目以外についても詳しく調べる。

【担当コメント】
まだまだこういう事があるんですね。 ホルムアルデヒド以外の有機化合物が原因でしょうか。 床下や壁下地の合板、天井や壁クロスの接着剤、フローリングの接着剤、塗料など。 いろいろ考えられます。原因を是非知りたいです。

観葉植物、効果ほとんど無し

(2007.12.02 読売) 「兵庫県立生活科学研究所(神戸市)の調査」

めまいや吐き気などを起こすシックハウス症候群の防止などをうたう観葉植物や人工植物の効果が極めて限定的であることが、兵庫県立生活科学研究所(神戸市)の調査でわかった。同研究所は「癒やしにはなるだろうが、化学物質の除去効果はほとんどない。過度の期待は禁物」としている。
同研究所によると、清潔・健康志向の高まりで、近年、「有害化学物質を除去できる」などと表示した観葉植物やプラスチック製の人工植物が相次いで販売されている。鉢部分に空気清浄機が組み込まれた商品も出回っている。
このため、同研究所は、これらの商品に効果があるのか調査した。観葉植物、人工植物、空気清浄機と組み合わせた商品をそれぞれ、容積約6立方メートルの測定器に入れ、同症候群の原因とされるホルムアルデヒド、トルエンなどの濃度変化を調べた。
最も効果があったのは、空気清浄機と組み合わせた商品だったが、ホルムアルデヒドの減少量は1時間に1・68立方メートルの換気をしたのと同程度、トルエンも0・794立方メートルの換気をした程度だった。窓を閉め切った6畳間(24立方メートル)でも、1時間に12立方メートルは換気されるといい、同症候群の改善に、植物はほとんど効果のないことが分かった。

【担当コメント】
植物で有害化学物質を除去できるのだったら、ありがたい話。 残念ですが、そんなうまい話は無いというわけです。

勉強がはかどる子供部屋

「国交省・産学官で知恵出し合う」

国土交通省は7月18日、快眠できる寝室、勉強がはかどる子供部屋にするにはどうすれば良いかを研究する産学官の共同委員会を発足させた。構造や照明、空調などの面から「健康維持増進住宅」を提案するのが狙いだ。2009年度をめどにガイドラインをまとめるとともに、新たな法規制や健康住宅の認定制度なども検討する。
研究会には、建築学や医学の研究者のほか、住宅、電力、ガス会社の業界団体の担当者、経済産業省や文部科学省の担当課長などが加わる。換気・冷暖房システムやマイナスイオン、明るさや音響が人体に与える効果から、伝統的な日本家屋が健康に及ぼす影響まで幅広く検証する。
国交省はこれまで、シックハウス対策としての建材規制など、健康を損なうマイナス面をどう改善するかを政策の中心に据えてきた。良質な住宅を長く使うことを目指す住生活基本法が06年に成立したことを受け、快適な住宅のための知恵を集めることにした。(読売から)

【担当コメント】
快適な住宅の為の知恵を集める趣旨は賛成。しかし法規制や認定制度というのはどうでしょうか(癒着がちょっと怖い)。研究の結果を広く公表するだけで充分のような気がします。家を建てたり、リフォームする人間が選択できるように、材料のデータを全部公開しなくてはならない様にはして欲しいです。

ケミレスタウン・プロジェクト

(2007.5.13 読売) 「化学物質の使用を極力抑えたモデルタウン」

千葉大学環境健康フィールド科学センター(柏市柏の葉)で、化学物質の使用を極力抑えたモデルタウンの建設が進んでいる。健康に優しい環境作りを研究する「ケミレスタウン・プロジェクト」の一環。4月21、22の両日、シックハウス症候群に関する研究が行われる実験棟の一部が一般公開された。
外見はごく普通の一戸建ての住宅4棟だが、天然素材だけを使用したり、化学物質を減らす効果がある建材を多用したりと、共同研究に参加する住宅メーカー5社の創意工夫がこらされている。公開されたのはこのうち3棟で、参加者たちは見て回りながら、業者に建材や設備の特徴について熱心に質問していた。
将来は、ここにシックハウス症候群が疑われる子供らが一時的に滞在し、症状の変化などを観察する計画だ。
今後は、診療や化学物質を低減した製品の展示などを行う「テーマ棟」が別の一画に完成する。情報発信や人材育成などにも着手し、大がかりなプロジェクトが本格始動する。