自然健康塗装無垢の店サンウッド

サンウッド シックハウスニュース


これからどうしましょうか

個人見解 (2005.12.9) 「やはり続ける事にしました」

昨年、国交省が改正建築基準法を施行してから、メディアの関心も遠のいたようで、このところシックハウス関係のニュースがめっきり減りました。一応国も本格的な対策を講じたと判断したのでしょうか。 実際、VOC発生源となっていた接着剤や塗料メーカーの姿勢も、改正建築基準法を受けてずいぶん変わりました。自分たちの都合だけでなく、消費者の立場に立って物作りをしようという良い雰囲気ができつつあるような気もします。 それにインターネットの普及で誰もが簡単にキーワードでニュースを検索できるようになった今、このシックハウス関連ニュース特集の役割は終わったかなと、ちょっとさぼり気味でした。
しかし、よく考えると、まだまだ解決しなくてはならない事がいっぱいあります。 3年前に 厚生省が指針値を出した化学物質 のうち、改正建築基準法で規制しているのはたった2品目です。それ以外のものはいくら含まれていたとしても、☆☆☆☆マークをつけて売る事ができます。
海外からの輸入品が大半を占めるようになった現在、メーカーの善意を信じるというのは甘すぎるでしょう。アスベストのような事もありますから、消費者は結局自分でよく勉強し、自分の身を守らなくてはなりません。そんな消費者の勉強の糧になるような記事で、目に付いたものは掲載を続ける事にしました(自分の勉強にもなりますし)。よろしくお願いします。何かご意見、情報などありましたら、是非お寄せください。

シックハウスで販売会社に賠償命令

東京地裁 (2005.12.6 読売) 「ホルムアルデヒド濃度が指針値を相当程度超えていた」

東京都台東区のマンションを購入した40歳代の夫婦が、「シックハウス症候群を発症して住めない」として、マンション販売会社「ベル・アンド・ウイング」(港区)に、売買代金など計約5630万円の支払いを求めた訴訟の判決が5日、東京地裁であった。杉浦正樹裁判官は「ホルムアルデヒド(シックハウスの原因物質)の濃度が、国の指針値を相当程度超えていたと見られ、建物の品質に欠陥がある」と述べ、約4790万円の返還を命じた。
原告側代理人によると、シックハウスを理由として、マンションの売り主に賠償を命じた判決は珍しいという。
判決によると、夫婦は2003年5月、同社からマンション1戸を4350万円で購入。同7月に家具を搬入したが、すぐに妻(42)に目がちかちかするなどの症状が出て、シックハウス症候群と診断された。夫婦は翌月、契約解除を申し出たが、同社が代金の返金に応じなかった。

暮らしに役立つ「塗装」の催し

新宿 (2005.11.16 NHK) 「健康に配慮した製品が展示」

落書きを消す技術や環境に配慮した最新の塗料を紹介する催しが、東京・新宿で開かれ ています。
塗料メーカーや塗装会社でつくる団体は、きょう11月16日を「いいいろ」と読ん で、語呂あわせから「塗装の日」としています。
新宿駅の西口広場で開かれている催しでは、まず文京区にある女子高校のブラスバン ドが演奏を披露しました。
会場では18のメーカーが塗料の新しい製品や最新の塗装技術を紹介しています。
このうち、シャッターや壁に書かれた落書きを消すコーナーでは、オレンジの皮に含 まれている成分を原料にしたスプレーを吹きつけて落書きに使われた塗料を浮き上がら せてふき取る実演が行われました。
また、シックハウス症候群の原因になる室内の化学物質を吸い取ったり、アレルギー 症状を和らげたりするのに効果があるという塗料など、健康に配慮した製品が展示され ています。
さらに住宅の屋根に熱を反射させる塗料を塗って家の中の冷房効果を高めるものなど 、省エネや環境問題の対策につながる製品や技術も紹介されています。
この催しは新宿駅の西口広場にあすまで開かれています。

シックハウス症候群とは(復習)

NHK (2005.11.10) 「化学物質が原因で、頭痛やめまいなど様々な症状が出る」

シックハウス症候群は建物に使う塗料や接着剤に含まれる化学物質が原因で、頭痛やめ まいなど様々な症状が出るもので、悪化すると通常の生活が送れなくなります。
こうした健康被害は新築住宅や改装した後の学校などで相次ぎ、住宅メーカーや学校 を管轄する自治体などを相手取った訴訟も起きています。
厚生労働省は、3年前、主な原因物質とされるホルムアルデヒドやトルエンなど13 の化学物質について、室内濃度の指針となる値を定め、この値を上回る場合は空気を入 れ換えたり発生源を取り除いたりするよう求めています。
しかし、この指針値を下回っていても、人によっては体調を崩すケースがあるという ことです。
自らも患者でシックハウス症候群に詳しい大砂博之(オオスナヒロユキ)医師は、「 新築や改築をしてから数年以内の住宅に住む世帯のうち一パーセントから二パーセント はシックハウス症候群にかかっていると言われており、本人が気づいていないケースも 多い。重症になると、全く動けなくなってしまう患者もおり、症状を軽減し健康被害を 予防するためには身の回りからできるだけ化学物質を減らしていく必要がある」と話し ています。