自然健康塗装無垢の店サンウッド

サンウッド シックハウスニュース


暮らしに役立つ「塗装」の催し

新宿 (2005.11.16 NHK) 「健康に配慮した製品が展示」

落書きを消す技術や環境に配慮した最新の塗料を紹介する催しが、東京・新宿で開かれ ています。
塗料メーカーや塗装会社でつくる団体は、きょう11月16日を「いいいろ」と読ん で、語呂あわせから「塗装の日」としています。
新宿駅の西口広場で開かれている催しでは、まず文京区にある女子高校のブラスバン ドが演奏を披露しました。
会場では18のメーカーが塗料の新しい製品や最新の塗装技術を紹介しています。
このうち、シャッターや壁に書かれた落書きを消すコーナーでは、オレンジの皮に含 まれている成分を原料にしたスプレーを吹きつけて落書きに使われた塗料を浮き上がら せてふき取る実演が行われました。
また、シックハウス症候群の原因になる室内の化学物質を吸い取ったり、アレルギー 症状を和らげたりするのに効果があるという塗料など、健康に配慮した製品が展示され ています。
さらに住宅の屋根に熱を反射させる塗料を塗って家の中の冷房効果を高めるものなど 、省エネや環境問題の対策につながる製品や技術も紹介されています。
この催しは新宿駅の西口広場にあすまで開かれています。

シックハウス症候群とは(復習)

NHK (2005.11.10) 「化学物質が原因で、頭痛やめまいなど様々な症状が出る」

シックハウス症候群は建物に使う塗料や接着剤に含まれる化学物質が原因で、頭痛やめ まいなど様々な症状が出るもので、悪化すると通常の生活が送れなくなります。
こうした健康被害は新築住宅や改装した後の学校などで相次ぎ、住宅メーカーや学校 を管轄する自治体などを相手取った訴訟も起きています。
厚生労働省は、3年前、主な原因物質とされるホルムアルデヒドやトルエンなど13 の化学物質について、室内濃度の指針となる値を定め、この値を上回る場合は空気を入 れ換えたり発生源を取り除いたりするよう求めています。
しかし、この指針値を下回っていても、人によっては体調を崩すケースがあるという ことです。
自らも患者でシックハウス症候群に詳しい大砂博之(オオスナヒロユキ)医師は、「 新築や改築をしてから数年以内の住宅に住む世帯のうち一パーセントから二パーセント はシックハウス症候群にかかっていると言われており、本人が気づいていないケースも 多い。重症になると、全く動けなくなってしまう患者もおり、症状を軽減し健康被害を 予防するためには身の回りからできるだけ化学物質を減らしていく必要がある」と話し ています。

化学物質使わない街づくり

千葉大など (2005.11.10 NHK) 「つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅周辺」

シックハウス症候群など化学物質による健康被害が問題となっていることから、千葉 県では大学と住宅メーカーなどが共同で化学物質をできるだけ使わずにまちづくりを進 めるプロジェクトが立ち上がりました。
全国でも例のない取り組みとして注目されています。
このプロジェクトは、地元の千葉大学が土地を所有する大手不動産会社や化学物質に よる健康被害の防止に取り組んでいる住宅メーカーなどに呼びかけて始まったもので、 きょうは共同企業体の設立式が行われました。
まちづくりが進められるのは、ことし開業したつくばエクスプレスの柏の葉キャンパ ス駅(カシワノハ)周辺で、およそ二キロ四方の地域が対象になっています。
プロジェクトでは、まず駅の西側にシックハウス症候群の患者が一時療養できる五棟 の住宅と診療所を建設し、三年後には駅の東側に九百八十戸のマンションを建設する予 定で、入居者の希望に応じて化学物質を極力減らすタイプにするということです。
住宅には例えば、▽壁の材料として石灰に植物繊維などを混ぜ込んだ「漆喰」を使っ たり▽塗料として防虫や防水の効果のある「柿渋」▽接着剤に「米のり」を使うなど、 天然の素材を使う工夫が施されます。
またプロジェクトでは、住宅の中で使う家具をはじめ、街の街路樹や公園、それに学 校などの施設にも取り組みを広げ、化学物質を減らすまちづくりの先進的なモデルにし たいとしています。
千葉大学医学部の森千里(モリチサト)教授は、「入居した人たちの症状がどうすれ ば改善するのか、詳しいデータをとって治療に役立てるとともに、次の世代の人たちが 健康で暮らせる街を実現したい」と話しています。

湿度環境が悪いほど発症リスクが高い

厚労省 (2005.7.25 共同) 「厚労省研究班の全国調査」

新築住宅に住む世帯の1%程度は家族が目の痛みや頭痛といった シックハウス症候群の症状を訴え、カビが生えるなど室内の湿度環 境が悪いほど発症リスクが高いことが25日、厚生労働省研究班の 調査で分かった。
謎の多いシックハウス症候群について、発症率や住居環境との関 係を全国規模で総合的に調べたのは初めて。研究班主任の岸玲子・ 北海道大大学院教授は「カビの発生や結露でアレルギーの原因物質 が増えたり、建材が変化して化学物質が溶け出したりするのではな いか。適切な湿度管理で症状が改善する可能性がある」としている。
調査は2003年11月-04年6月に札幌、福島、名古屋、大 阪、岡山、北九州の6市で実施。新築や改築から6年以内の一戸建 てに住んでいる約2300世帯から回答を得た。
調査では、目鼻のかゆみや痛み、頭痛などの症状がいつもあり、 家を離れると改善する場合を「シックハウス症状」と定義。家族に 1人でも症状のある世帯は2・0%で、症状が時々ある場合も含め た「広義の症状」では4・3%が該当した。
地域別では、広義の症状の発症率は札幌5・2%、福島3・0%、 名古屋と大阪は各5・0%、岡山4・7%、北九州2・8%。研究 班は回答しなかった世帯に有症者がいない可能性を考慮、全国の発 症率を「0・8-1・8%」と推計した。
住居の湿度に関する質問では、「結露が発生したことがある」と の回答のほか「カビの発生」「カビ臭さ」「タオルの乾きにくさ」 「水漏れ」といった項目に該当する数が多いほど発症例が多かった。