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サンウッド シックハウスニュース


生徒ら100人がシックスクール

保土ケ谷高 (2005.5.3 朝日) 「補修工事に使われた有機溶剤が原因か」

横浜市保土ケ谷区川島町の県立保土ケ谷高校(寺崎和男校長、660人)で2日、教 職員と生徒約100人が、建材などに含まれる化学物質の影響で頭痛や吐き気などを引 き起こす「シックハウス症候群」と見られる症状を訴えていることが分かった。ふらつ きや目に痛みを生じた教師2人が近くの病院で治療を受けた。
登校直後から体調不良を訴える生徒が相次いだため、授業は行わず、全生徒を帰宅さ せた。同校によると、昨年9月に雨漏り補修工事をした際に使われた有機溶剤が原因と みられる。3月にも10人近い教職員や生徒に被害があった。
刺激臭のある部分は防火シャッターを閉めるなどして対応していたが、ここ数日の気 温の上昇に伴い、被害が広がったとみられている。

有害化学物質実態把握を勧告

総務省 (2005.5.2 読売) 「5省に改善を求める勧告」

総務省は2日、有害化学物質に関する国の実態把握、管理が不十分だとして、経済 産業、環境、厚生労働、農水、国土交通5省に改善を求める勧告を行う。
総務省によると、化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)では、ダイオキシン やトルエンなど354種類の有害化学物質を一定量以上扱う事業者は自治体を通じ、 排出量などを国に報告しなければいけない。しかし、2002年度に届け出がなかっ たプラスチック製造業者など94事業者を対象に、サンプル調査を実施したところ、 53事業者が02、03両年度とも届け出義務があった。このうち、38事業者は2 年連続で届け出を怠っていた。2年未届けの理由については、「制度やその内容を知 らなかった」との回答が84%に上った。

シックハウスで労災認定

環境省研究機関 (2005.3.25 共同) 「環境省所管の「地球環境戦略研究機関」でシックハウス」

新築の職場で発生した化学物質ホルムアルデヒドが原因でシック ハウス症候群になったとして、環境省所管の「地球環境戦略研究機 関」(神奈川県葉山町)の元契約職員の女性(32)=長野県在住 =が休業補償を求めた労災申請について、横須賀労働基準監督署 (神奈川)は25日までに、業務との因果関係を認め、労災認定し た。
厚生労働省によると、シックハウス症候群の労災認定は、これま で北海道、大阪、愛媛など全国で6件あるが、労災申請を支援した 神奈川労災職業病センターは「新築の建物での認定は初めて」とし ている。
認定の理由は、女性の職場にホルムアルデヒドが存在したことや 他の原因がないこと、複数の職員が症状を訴えていたことなどがあ ったとみられる。
同センターなどによると、女性は1999年10月から研究秘書 として勤務。研究機関が移転した2002年6月ごろから吐き気や 頭痛、不眠が始まり、同10月、シックハウス症候群と診断され0 3年1月から休業。04年3月、契約期間満了を理由に契約を打ち 切られた。
研究所では27人がシックハウス症候群、もしくは疑いがあると 診断され、02年7月の環境測定では、女性が働いていた職場付近 は0・078ppmのホルムアルデヒドが検出された。職場での管 理目安となる厚労省の指針値は0・08ppm。
地球環境戦略研究機関は「原因が分からず対応に苦慮していたが、 元職員が救済されてよかった。全国にも症状に悩む事業者や患者が おり、労基署の判断を評価したい」とコメントしている。

世界初「シック・カー」対策

自工会 (2005.2.14 毎日) 「自動車内のVOC濃度を低減する取り組み」

日本自動車工業会は14日、頭痛やめまいが起きる化学物質過敏症「シックハウス症 候群」の一因とされるホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物(VOC) について、自動車内の濃度を低減する取り組みを始めると発表した。VOCの車内濃度 などに一定の基準を設け、07年度から国内で生産、販売する新型乗用車に適用。08 年度以降はトラックなど商用車にも取り組みを広げる。自動車業界が一体となってVO C低減に取り組む「シック・カー」対策は世界初という。
VOCは、新築や改装直後の住宅、ビルなどで鼻やのどに刺激を感じる体調不良を引 き起こすシックハウス症候群の原因物質。厚生労働省が13物質について室内濃度の指 針を定めて、低減活動を進めている。
自動車でもシートやダッシュボード、内張りなどに使用される接着剤などが原因で「 不快に感じた」というユーザーの声が自工会に寄せられている。このため、自工会は接 着剤や塗料に含まれる溶剤の水性化などを推進して、車内のVOC濃度が厚労省の指針 を下回る濃度になるよう業界全体で目指すことにした。
具体的には、「車室内VOC試験方法」を策定。ドア、窓を密閉した車内でホルムア ルデヒドの濃度を測定するほか、トルエンはエアコンを作動させた状態での濃度を測定 するなど統一の指針を設けた。トラックについては、商用車用の基準を今年度中にまと めて08年度以降からの適用を目指す。
日産自動車はすでに、昨年発売したミニバン「ラフェスタ」で、VOCが発生しにく い吸音材を活用するなど独自の対応に乗り出しているが、「自工会の指針に基づき、車 内のVOC低減をほかの車種にも広げていきたい」と話している。また、マツダも車内 での「シックハウス症候群」が指摘されたことを受けて、99年から一部車種にホルム アルデヒド除去装置付きフィルターをオプションで販売している。