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サンウッド シックハウスニュース


05年度重点事業

東京都 (2004.11.30 共同) 「排出量削減に向け、ガイドラインの作成」

東京都は30日、2005年度予算案に盛り込む34の重点事業 (191億円)を発表した。ヒートアイランドや大気汚染などの環 境対策や新しい技術を使ったまちづくりなどが特徴だ。
ヒートアイランド対策では、区立小中学校約30校の校庭を芝生 化する。併せて保護者や地域と協力して芝生の管理を行う仕組みを 構築する。
また、塗料やインクに含まれるトルエンなどの有機化合物は、光 化学スモッグなどの原因となることから、排出量削減に向け、ガイ ドラインの作成などに取り組む。
さらに、IC回路を搭載した荷札(ICタグ)を街路灯やビルに 設置。タグを活用し携帯電話などの端末にデータを受信、目的地ま での経路や店舗のイベント情報を提供するシステムの実証実験にも 乗り出す。
このほか、奥多摩地域の森林でシカによる食害が進んでいること から、管理捕獲を進めるほか、植生の再生も図る。

大気汚染削減の塗料

関西ペイント (2004.11.6 毎日) 「揮発性有機化合物(VOC)と二酸化炭素(CO2)の排出量を減らせる」

トヨタ自動車とダイハツ工業は、大気汚染の原因となる揮発性有機化合物(VOC) と二酸化炭素(CO2)の排出量を減らせる自動車塗装の新技術を関西ペイントと共同 開発した。従来の溶剤系塗料に含まれていたVOCの含有量を大幅に低減した新開発の 水性塗料を使う。12月に稼働するダイハツの子会社、ダイハツ車体の大分工場(大分 県中津市)で採用し、トヨタの工場でも順次導入していく方針だ。
自動車メーカーはVOCは水性中塗り塗料などの採用で、CO2については塗装の乾 燥温度の低温化などでそれぞれ低減してきたが、両方を同時に低減することは難しかっ た。
今回の新技術は、溶剤の量を大幅に抑えつつ、塗装の耐久性や仕上がりの水準を保て る新開発の水性塗料を採用。メタリック色の塗装では、乾燥工程が1回省けるため、乾 燥機使用によるCO2排出を抑制できる。単色の軽自動車の塗装では、上塗りする段階 で従来使ってきた溶剤系塗料に代えて水性塗料を使う。こうした技術で、工場全体でV OCを従来の約70%、CO2を約15%それぞれ削減する効果があるという。トヨタ 、ダイハツは欧州などの規制強化にも対応できると期待している。

可視光利用の光触媒

材研機構 (2004.10.14 共同) 「シックハウス対策で室内の壁をコーティング」

紫外線を含まない可視光や、蛍光灯の光でも、汚れの分解や抗菌 などの光触媒機能を発揮する材料を開発したと、物質・材料研究機 構(茨城県つくば市)が14日、発表した。
同機構は「シックハウス対策で室内の壁をコーティングしたり、 トンネルの内壁に塗り込んだりすれば、高い性能が期待できる」と している。
現在、光触媒として使われている酸化チタンは、紫外線が不可欠。 微量の窒素を添加すると、紫外線より波長の長い可視光でも光触媒 機能が生じるが、600度以上の高温処理が必要だった。
同機構は、酸化チタンを有機溶媒で処理した後に、350度程度 で加熱するなどして窒素を添加。高温処理では低下していた触媒機 能を維持することに成功した。
酸化チタンだけの場合、紫外線が5%程度しか含まれない太陽光 では効率が悪い。新材料は紫外線にも可視光にも反応するため、屋 外で太陽光を利用するときは、従来より大幅な効率向上が期待でき るという。

シックハウス住民敗訴

調布市 (2004.9.9 共同) 「「化学物質との関係不明」」

東京都調布市の市立調和小学校の新校舎で児童の一部がシックハ ウス症候群とみられる症状を訴えた問題をめぐり、住民1人が「市 長が建設業者に賠償請求しないのは違法」として、工事代金の支出 差し止めなどを求めた訴訟の判決で、東京地裁は9日、請求を棄却 した。
鶴岡稔彦裁判長は「シックハウス症候群や化学物質過敏症という 概念は医学的に確定していない」と指摘。「児童の症状と化学物質 との法的な因果関係は断定できず、業者に賠償責任はない」と判断 した。
判決によると、調和小学校新校舎は2002年夏に完成したが、 9月の新学期スタート直後から目、のどの痛みや皮膚炎などの症状 を訴える児童が続出。市の委託を受けたNPO法人が、床材や接着 剤に含まれる化学物質によるシックハウス症候群とみられるとする 調査結果をまとめた。