自然健康塗装無垢の店サンウッド

サンウッド シックハウスニュース


大気汚染削減の塗料

関西ペイント (2004.11.6 毎日) 「揮発性有機化合物(VOC)と二酸化炭素(CO2)の排出量を減らせる」

トヨタ自動車とダイハツ工業は、大気汚染の原因となる揮発性有機化合物(VOC) と二酸化炭素(CO2)の排出量を減らせる自動車塗装の新技術を関西ペイントと共同 開発した。従来の溶剤系塗料に含まれていたVOCの含有量を大幅に低減した新開発の 水性塗料を使う。12月に稼働するダイハツの子会社、ダイハツ車体の大分工場(大分 県中津市)で採用し、トヨタの工場でも順次導入していく方針だ。
自動車メーカーはVOCは水性中塗り塗料などの採用で、CO2については塗装の乾 燥温度の低温化などでそれぞれ低減してきたが、両方を同時に低減することは難しかっ た。
今回の新技術は、溶剤の量を大幅に抑えつつ、塗装の耐久性や仕上がりの水準を保て る新開発の水性塗料を採用。メタリック色の塗装では、乾燥工程が1回省けるため、乾 燥機使用によるCO2排出を抑制できる。単色の軽自動車の塗装では、上塗りする段階 で従来使ってきた溶剤系塗料に代えて水性塗料を使う。こうした技術で、工場全体でV OCを従来の約70%、CO2を約15%それぞれ削減する効果があるという。トヨタ 、ダイハツは欧州などの規制強化にも対応できると期待している。

可視光利用の光触媒

材研機構 (2004.10.14 共同) 「シックハウス対策で室内の壁をコーティング」

紫外線を含まない可視光や、蛍光灯の光でも、汚れの分解や抗菌 などの光触媒機能を発揮する材料を開発したと、物質・材料研究機 構(茨城県つくば市)が14日、発表した。
同機構は「シックハウス対策で室内の壁をコーティングしたり、 トンネルの内壁に塗り込んだりすれば、高い性能が期待できる」と している。
現在、光触媒として使われている酸化チタンは、紫外線が不可欠。 微量の窒素を添加すると、紫外線より波長の長い可視光でも光触媒 機能が生じるが、600度以上の高温処理が必要だった。
同機構は、酸化チタンを有機溶媒で処理した後に、350度程度 で加熱するなどして窒素を添加。高温処理では低下していた触媒機 能を維持することに成功した。
酸化チタンだけの場合、紫外線が5%程度しか含まれない太陽光 では効率が悪い。新材料は紫外線にも可視光にも反応するため、屋 外で太陽光を利用するときは、従来より大幅な効率向上が期待でき るという。

シックハウス住民敗訴

調布市 (2004.9.9 共同) 「「化学物質との関係不明」」

東京都調布市の市立調和小学校の新校舎で児童の一部がシックハ ウス症候群とみられる症状を訴えた問題をめぐり、住民1人が「市 長が建設業者に賠償請求しないのは違法」として、工事代金の支出 差し止めなどを求めた訴訟の判決で、東京地裁は9日、請求を棄却 した。
鶴岡稔彦裁判長は「シックハウス症候群や化学物質過敏症という 概念は医学的に確定していない」と指摘。「児童の症状と化学物質 との法的な因果関係は断定できず、業者に賠償責任はない」と判断 した。
判決によると、調和小学校新校舎は2002年夏に完成したが、 9月の新学期スタート直後から目、のどの痛みや皮膚炎などの症状 を訴える児童が続出。市の委託を受けたNPO法人が、床材や接着 剤に含まれる化学物質によるシックハウス症候群とみられるとする 調査結果をまとめた。

工事担当者の不起訴は不当

検察審 (2004.9.3 毎日) 「十分な排気措置を取らなかった」

事務所の内装工事で排気措置を怠ったため、発生した接着剤の有毒ガスで、別の事務 所の2人に神経障害などを負わせたとして、業務上過失傷害容疑で送検された工事担当 者3人を不起訴とした東京地検の処分について、東京第二検察審査会が不起訴不当の議 決をしていたことが分かった。
議決によると、3人は02年6月、東京・銀座のビルの事務所で床タイルカーペット を敷く工事をした。その際、使った接着剤から揮発性有機化合物を含む有毒ガスが発生 。十分な排気措置を取らなかったため、廊下を隔てた別の事務所に流入し、事務員2人 が中枢神経機能障害などを負った。
審査会は「同じことが起きないよう再度実験し、化学的に明らかにすべきだ」と判断 した。